お宮参りの風習・紐銭(ひもせん)とは?結び方や金額、準備の仕方も解説!
お宮参りに向けて準備をしている方の中には、「紐銭」の準備の仕方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。お宮参りの風習は地域によって違いがあるため、紐銭になじみがない方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、紐銭の意味や由来、用意の仕方を紹介します。さらに赤ちゃんの着物(産着・初着)の意味や着せ方、紐銭以外の風習についても分かる内容です。お宮参りについて知識を深め、準備を進めましょう。
目次
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お宮参りの「紐銭」とは|込められた願い
紐銭は、お宮参りの際に昔から行われてきた風習のひとつです。しかし紐銭という言葉を聞いたことがあっても、込められた願いについては知らない方もいるのではないでしょうか。詳しく理解することは、お宮参りをより有意義な行事にすることにつながります。まずは紐銭の意味について確認しましょう。
「紐銭」はこどもの幸せを願う風習のひとつ
紐銭は、お宮参りの際に親戚や親しい友人から贈られた御祝儀袋を赤ちゃんの着物に結び付ける風習です。「生まれてきたこどもが一生お金に困らないように」という願いが込められているといわれています。
時代とともに結びつけるものが硬貨から御祝儀袋へと変わりましたが、現在もこどもの幸せを願う風習として主に関西圏で行われています。
地域ごとに違いも
紐銭の呼び方や方法は地域によって違うため、事前に確認しましょう。例えば、紐銭ではなく「帯銭(おびせん)」というところや、「紐餞」「紐扇」と書く地域もあります。また、愛知県の一部では、麻紐 に通した5円玉・50円玉を赤ちゃんの着物に結び付けるとされており、さまざまなスタイルがあるといえるでしょう。
紐銭は、関西地方では認識されている風習ではあるものの「準備するべきもの」というわけではありません。地域の風習に倣ってお宮参りをするのであれば、リサーチをして準備すると確実です。
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赤ちゃんの着物(産着・初着)にも意味がある
お宮参りでは、神様のもとを訪れ赤ちゃんの健康と成長を祈願します。その際赤ちゃんに晴れ着として着せるのが「産着」や「初着」と呼ばれる着物です。着物の柄は伝統的なものが多く、生まれてきたこどもの幸せを願う意味を持たせたものが使われてきました。ここからは、それぞれの柄の意味を紹介します。
【男の子・女の子】着物(産着・初着)の柄の意味
赤ちゃんの着物には、縁起が良いといわれている吉祥文様をベースとしたものが多くあります。 男女ごとに選ばれている代表的な柄と、言い伝えられている意味の一例を下の表にまとめました。
柄 | 込められた意味や特徴 |
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兜 |
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鷹 |
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龍 |
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柄 | 込められた意味や特徴 |
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鈴 |
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鞠 |
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御所車・花車 |
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着物(産着・初着)の着せ方
お宮参りの赤ちゃんの着物(産着・初着)は、内着を着た赤ちゃんに羽織らせるようにして着せるのが特徴です。当日慌てないためにも、事前に把握しておきましょう。
手順1 | 着物と襦袢の紐を2本重ね、左右それぞれの袖の中に通す |
---|---|
手順2 | 通した紐と袖口の上部を一緒に持って、柄がきれいに見えるように広げる |
手順3 | 赤ちゃんを抱っこしている人の後ろから、赤ちゃんを包むように羽織らせる |
手順4 | 赤ちゃんの顔の反対側の肩に紐をかけ、肩の後ろあたりで蝶々結びにする |
手順5 | 着用している場合はよだれかけを着物の外に出し、柄が見えるように全体を整える |
きれいに着せるポイントは、赤ちゃんの顔が見えるように高めの位置で横抱きにすることです。 また、参拝先に着いてから着物を着せることで、きれいな状態を長くキープしやすくなります。その場合、1の袖にひもを通す作業は、出発前に済ませておくとスムーズです。
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「紐銭」の付け方|どうやって結ぶ?
ここからは、実際に紐銭を付ける方法について紹介します。お宮参り当日に慌てないためにも、事前にポイントを確認しておきましょう。できれば、同行予定の方とも共有しておくとスムーズです。3つの項目に分けて詳しく解説します。
着物(産着・初着)への結び方
御祝儀袋やポチ袋で頂いた紐銭は、以下の方法で着物(産着・初着)に付けます。できればお宮参りの前日までに準備しておきましょう。
手順1 | 御祝儀袋やポチ袋の中央上部または左上部分にパンチやキリなどで穴をあける |
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手順2 | 穴に紅白または金銀の水引を通す |
手順3 | 赤ちゃんが羽織る着物の紐部分にしっかりと結びつける |
結ぶ際に使う水引を用意できない場合は、紅白のひもや麻ひもで代用しても問題ありません。紐銭はたくさん付けたほうが縁起が良いといわれており、お宮参りにまつわる小物と一緒に結ぶ場合もあります。
「紐銭」を結ぶときの注意
紐銭は、着物に結んで移動している途中で紐がほどけたり引っ掛けたりして落とす可能性があります。御祝儀袋の中にはお金が入っているため、取り扱いに注意しましょう。結ぶ際外れないようしっかりと結び、さらに準備の段階で、お金は別に移して保管しておくと安心です。
お返しは必要?
紐銭は出産祝いとは異なり、赤ちゃんへのお小遣いとして頂く意味合いが強いため、基本的にお返しは必要ありません。
感謝の気持ちを伝えたい場合は、頂いた金額の1/3程度を目安にお菓子やちょっとした小物などをプレゼントしてもよいでしょう。祖父母といった近い親族へは、会食でもてなす、記念写真を贈るなどの方法も、感謝の気持ちを伝える選択肢のひとつです。
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「紐銭」の金額や書き方|用意の仕方は?
ここでは紐銭を渡す立場の方向けに、御祝儀袋の用意の仕方を解説します。お宮参り当日は忙しくなりやすいご両親のために、早めに用意するのが喜ばれるポイントです。金額の相場やマナー、しきたりを押さえて紐銭を準備しましょう。
「紐銭」の金額・相場
紐銭として包む金額は、1,000~5,000円が相場とされています。紐銭は赤ちゃんへのお小遣いという意味合いであることから、お祝い金の相場よりも少額です。
不吉なことを連想するとされる「4(死)・6(無)・9(苦)」が付く金額は、お祝いの場にふさわしくないため避けましょう。また「奇数は陽、偶数は陰」とする中国の陰陽思想に基づき、慶事に渡す御祝儀は奇数が好ましいとされています。1,000円・3,000円・5,000円のいずれかから、赤ちゃんとの関係性を考えて金額を決めるのがおすすめです。
御祝儀袋の選び方・書き方
紐銭の御祝儀袋は、蝶結びになった紅白または金銀の水引が付いたものを選びましょう。蝶結びの水引は何度でも結び直せるため、繰り返してもよい慶事に用いられます。一方、結び切りは一度結ぶと解けにくいことから、繰り返したくないことに使用する水引です。出産祝いには向かないため選ぶのは避けます。御祝儀袋に書く内容は以下の通りです。
表書き <水引の上> | 「御紐銭」「御祝」「ひも銭」「おひもせん」など |
---|---|
表書き <水引の下> | 贈る人の氏名 |
内袋<表> | 中央に金額を大字(だ いじ:改ざんを防ぐ意味で用いられる漢字)で記入する(金参阡円・金伍阡円など) ※「三」「五」など普通の漢数字でもマナー違反ではない |
内袋<裏> | 左下に贈る人の氏名と住所 |
出産のような慶事の場合、文字は濃い黒色で丁寧に書きましょう。基本は毛筆や筆ペンを使用して書きますが、筆に慣れていない場合は黒のフェルトペンで記入しても問題ありません。ボールペンは使わないほうが無難です。
御祝儀袋を渡すタイミング
紐銭の御祝儀袋を渡すタイミングは特に決められていないため、基本的にはいつ渡しても問題ありません。しかしお宮参り当日のご両親は、身支度や荷物の準備、赤ちゃんのお世話で忙しくなることも予想されます。できれば早めのタイミングで渡すのがおすすめです。
また、お宮参りの風習は地域によって異なるため、赤ちゃんが住んでいる地域の風習に沿う形で渡すと喜ばれるでしょう。
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お宮参りの風習|他にどんなものがある?
お宮参りの際、紐銭の他にも小物を結ぶ地域もあります。お宮参りで用いられる小物として有名なのが「犬張り子」「扇子」「でんでん太鼓」「お守り袋」です。それぞれに赤ちゃんへの願いが込められています。ここからは、その意味を確認しましょう。
犬張り子
「犬張り子」は犬の姿をした縁起物です。犬の赤ちゃんは丈夫ですくすく育つことから、無病息災や成長への願いが込められているといわれています。
また、昔から犬は邪気を払う霊獣とされ「犬張り子を赤ちゃんの身近に置いておくことで降りかかる災いから身代わりとなって守ってくれる」という言い伝えがあるのもポイントです。お宮参り後は3歳頃までお守りとして置いておき、七五三のタイミングで神社に奉納する地域もあります。
扇子(のし扇子)・末広
「扇子」は、赤ちゃんの名前と生まれた日を書いた扇子をのし袋に入れ、白い麻ひもで閉じた縁起物です。 扇子は形が末広がりであることから「人生が広く開けていくように」という願いが、白い麻ひもには「白髪になるまで長生きできるように」という意味があるといわれています。
でんでん太鼓
「でんでん太鼓」は、魔物を退けるときに使っていたとされる振り鼓が起源とされ、庶民の手には届かないものであった振り鼓に代わり、でんでん太鼓を魔除けとして使っていたといわれています。
でんでん太鼓は角がなく両面で音がすることから、「穏やかで裏表のない、元気なこどもに育ちますように」という願いが込められています。
お守り袋
「お守り袋」は、お宮参りに訪れた神社などから頂いたお守りを入れる袋です。赤ちゃんの長生きを願って、縁起が良いとされる鶴の刺しゅうが施されたデザインが多く使われています。男の子用として白い房、女の子用は赤い房としている風習もあることを、知識として押さえておきましょう。
小物の準備の仕方
紐銭も含めた縁起物としての小物は、着物屋さんやネットショップなどで購入できます。別々でも購入できますが、手軽さを重視する場合はセット販売されているものもおすすめです。なお、 小物を用意するか、用意する場合の小物の種類などは地域の風習や家の考え方にもよるため、広くリサーチした上で総合的に判断しましょう。
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大切の思い出を写真に残そう
お宮参りは、赤ちゃんにとって初めて行うフォーマルな行事です。この機会に、成長する赤ちゃんの「今だけの表情」を記念写真として残しましょう。撮影のポイントやスタジオマリオの魅力を解説します。
お参り用の着物が貸し出し無料
スタジオマリオで前撮りされた方やお宮参り当日の撮影を予約された方は、お参り時に赤ちゃんが着る着物(産着・初着)の無料レンタルが可能です。お参り用の着物と撮影時の衣装は異なるものを選べるため、柄の違う着物やベビードレスなど、赤ちゃんのいろいろな姿を収められます。
さらに、400点以上の衣装や小物がそろっていること もスタジオマリオの魅力です。豊富な衣装の中から、お気に入りを選んで撮影できます。
フォトグッズをプレゼント!
お宮参りの記念撮影では、生まれてから1年間の成長をひとつの台紙にまとめられる「ベビーファーストイヤーアルバム」などのフォトグッズをプレゼント中です。さらに、次回ハーフバースデーや節句などの撮影をされた方は、アルバムに入れられるプリント写真を1枚プレゼントしています。 ※内容は予告なく変更になる場合があります。
写真専門店であるカメラのキタムラが運営するスタジオマリオは、ハイクオリティな仕上がりが自慢です。写真集やプリント写真、画像データなど、さまざまな商品を扱っているため、 赤ちゃんの晴れ姿を長く大切に残せます。
赤ちゃんと一緒でも安心できる充実のサービス
スタジオマリオのスタジオには、授乳室やベビーベッド、赤ちゃん専用の椅子があり、赤ちゃんに優しい環境が整っているのが特徴です。研修を受けたスタッフが、こども写真のプロとして赤ちゃんのすてきな表情を引き出します。
また、万が一体調を崩したり赤ちゃんの機嫌が悪かったりして撮影ができなかった場合、無料で予約の取り直しが可能です。お宮参りの頃は、赤ちゃんもお母さんも体調が安定しにくい時期かもしれません。安心して撮影できる体制を整えてお客様をお迎えすることも、すてきな写真を残すために大切なことであるとスタジオマリオは考えます。
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まとめ
紐銭は、赤ちゃんの幸せを願って関西地方を中心に行われているお宮参りの風習です。地域やご家庭によってお宮参りの風習は異なるため、地域の風習をリサーチし、相談しながら準備を進めましょう。
お宮参りの機会に、成長とともに変化していく赤ちゃんの貴重な姿を記念写真に残しませんか。スタジオマリオは、お宮参りを迎える赤ちゃんやご家族に優しいサービスが充実しています。お宮参りの記念写真をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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