七五三で神社にお参り|参拝先の選び方と押さえておきたいポイント
更新日:2023年9月11日
七五三は、神社やお寺へのお参り、記念撮影、食事会などでお子さまの成長をお祝いするのが一般的です。七五三を迎えるお子さまを持つお父さんお母さんの中には「わが家はどこにお参りしようか」と調べている最中、もしくは、候補の神社やお寺が複数あって、参拝先を決めかねている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、参拝先の選び方について特集します。地域ごとの特徴や参拝の作法についても理解が深まる内容です。ぜひ参考にしてみてください。
目次
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七五三のお参りは神社?お寺?
七五三の参拝先として、神社をイメージする方も多いかもしれません。しかし、七五三のお参りは神社とお寺のどちらでもOKです。七五三のご祈祷を受け付けているお寺も数多くあります。ご家族で話し合って決めましょう。
神社では神さま、お寺では仏さまと、お参りの対象は異なりますが、お子さまが無事に成長できた感謝の気持ちと、これからの健康をお願いすることは同じです。
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七五三のお参り|参拝先の選び方は大きく3パターン
七五三の参拝先に厳密な決まりはありません。選択肢が増えることで、どこにお参りすればよいか迷う方もいるでしょう。ここでは、参拝先の選び方を3パターン紹介します。
小さなお子さまに負担がかからない場所、お子さまの成長を報告したい場所など、お父さんお母さんの考えに合う参拝先を選びましょう。
1.アクセスがしやすい神社・お寺
七五三は、その土地を守る氏神さまがまつられている自宅近くの神社に参拝するのが一般的でした。そのため、自宅や祖父母の家の近くを参拝先として選ぶご家庭も多くみられます。
そのほか、駅やバス停の近くといった、アクセスのしやすさを重視する選び方もおすすめです。七五三は特別な衣装を着てお参りすることも多いため、お子さま負担を減らせます。
2.ゆかりがある神社・お寺
お宮参りに訪れた場所や、お父さんお母さんが七五三のお参りをした場所など、ご家族とゆかりのある神社やお寺を七五三の参拝先に選ぶ方法もあります。
例えばお参りしたことのある神社・お寺で、アクセスの仕方や参拝方法などを把握している場合は、情報収集の手間が省けます。
3.有名・人気がある神社やお寺
知名度の高さや人気の高さを優先するのも選び方のひとつです。七五三の参拝先として人気の神社やお寺は、施設や設備が整っていたり各種手続きに慣れていたりするため、安心感があります。
ただし、人気の高い神社やお寺は混雑が予想されます。ご祈祷の予約が必要な場合には、できるだけ早めに参拝日を決め、余裕のあるスケジュールで準備を進めましょう。
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七五三のお参り|関東地方でおすすめの参拝先
七五三発祥の地ともいわれる関東地方 では、現代においても七五三を盛大にお祝いする地域が多くみられます。参拝先として有名な神社やお寺も多数あるため、参拝先選びに悩むお父さんお母さんも少なくありません。ここからは、東京・埼玉・千葉のおすすめの参拝先を紹介します。
※各神社・お寺の情報は、変更になる可能性があります。お参りの前に直接問い合わせておくと確実です。
東京
古くから将軍家が祈願に訪れたとされる「日枝神社 」は、アクセスのよさで人気です。境内には、狛犬(こまいぬ)ではなく神猿(まさる) が置かれており、猿をモチーフにしたお守りや絵馬もあります。
また、千歳飴(ちとせあめ)発祥の地ともいわれる「神田明神 」は、七五三と縁が深い神社として有名です。明治天皇や昭憲皇太后がご祭神の「明治神宮」にも、七五三のお参りに毎年多くの家族が訪れます。
埼玉
氷川神社の総本社でもある「武蔵一宮氷川神社 」や、社殿に施された色鮮やかな彫刻が魅力的な「秩父神社 」は、撮影スポットが多数あることから七五三の参拝先におすすめです。
どちらも長い歴史のある神社でアクセスもしやすいため、七五三シーズンには多くの参拝者が訪れます。
また、「調(つき)神社 」も、ツキを呼ぶ縁起のよい神社として人気です。狛兎(こまうさぎ)が置かれていたり、拝殿にウサギの彫刻が施されていたりと、境内にはかわいらしいウサギのモチーフが点在しています。
千葉
長い歴史があり文化財も多く所蔵している「成田山新勝寺 」は、パワースポットとしても知られています。季節を問わず多くの方が訪れていますが、七五三のお参り先としても人気です。
他にも、安産や子育ての神さまと道開きの神さまがまつられている「稲毛浅間(いなげせんげん)神社 」や、香取神社の総本山で広大な境内をゆっくりと探索できる「香取神社 」も、七五三の参拝先にぴったりな神社といえるでしょう。
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七五三のお参り|地域ごとの特徴
七五三は、お子さまの健やかな成長を祝う日本の伝統行事ですが、地域ごとに異なる特徴があります。お祝いのプランを考える前に、お住まいの地域の風習も確認しておきましょう。ここでは、地域ごとの主な特徴を紹介します。
なお、文中に出てくる「数え年」とは、生まれたときを1歳とし、正月を迎えるごとに1歳加える数え方です。現在は、生まれたときは0歳とし、誕生日で1歳ずつ年を重ねる「満年齢」で数えます。
北海道・東北地方
北海道や東北の雪深い地域では、11月半ばにはすでに雪が降り始めることから、一般的な七五三よりも1か月早い、10月15日ごろに参拝を済ませることが多い傾向です。また、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年にお祝いをする風習がある地域もあります。
中部地方
新潟県にある国の重要文化財「松苧(まつお)神社」には、「七ツ詣り(ななつまいり) 」という昔ながらの伝統行事があります。
七ツ詣りは、数え年で7歳になる男の子が家族と一緒に標高360メートルの松苧山の山頂を目指して急な斜面を登る行事で、5月8日に行われます。山頂にある神社ではおはらいを受けたり、家族と一緒に食事をしたりして、健やかな成長を願います。
近畿地方
関西周辺には、武家文化よりも貴族や商人の文化に基づく風習が多く残っているといわれています。そのひとつが「十三参り 」です。数え年で13歳になった男女が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りする十三参りは、京都を中心に盛んに行われています。
また、初穂料を包むのし袋が、関東と関西では異なる点も特徴的です。関東ではちょう結びの水引が一般的ですが、関西ではあわじ結び(あわび結び)を多く使用します 。
中国・四国地方
島根県や鳥取県の山陰地方では、七五三を「紐(ひも)落とし 」という風習があります。紐落としは、数え年4歳を迎えた子どもが、子ども用の付け帯のひもを取り、大人同様に帯締めを使い始める儀式です。男の子は紋付き袴、女の子は振り袖を着てお祝いします。
生まれて初めて冬を迎える子どもの健康を祈願する、「綿着の祝い 」は、愛媛県の松山地方の風習です。1歳の七五三ともいわれており、お子さまに綿入りの着物を着せてお祝いします。
九州地方
熊本県周辺には、男女とも数え年で3歳になると「髪置き(かみおき)」のお祝いをし、その1年後に「紐解き(ひもとき)」 のお祝いをする地域があります。
また、福岡の数え年7歳の男女が大人と同じ下着を初めて身に着ける「へこかき」や「ゆもじかき 」、鹿児島の数え年7歳になった子どもを盛大にお祝する「七草祝い (七草詣)」なども、南九州の風習です。
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七五三で神社にお参り|参拝の作法&マナー
お参りの前に神社参拝の作法やマナーも確認しておきましょう。ここで紹介するのは、神社においてより丁寧とされる作法・マナーです。地域や神社によっては独自の作法が定められている場合もあるため、事前のリサーチをおすすめします。
鳥居をくぐる前に身なりを整えて
鳥居の先は神聖な場所と考えられています。鳥居をくぐる前に、身なりを整えましょう。その後、軽く一礼してからくぐるのが丁寧な作法とされています。参拝を終えて境内を出るときにも、振り返って一礼するとさらに丁寧です。
また、鳥居をくぐったあと、本殿まで続く参道は中央を避けて歩きます。中央は神さまの通り道と考えられているため、横切る際にも軽く頭を下げて通るなど、敬意を表しましょう。
参拝の前に手水舎で手を清める
参拝前には、手水舎で手や口を清めます。伝統的な作法手順は以下の通りです。
【手水の作法 :柄杓(ひしゃく)があるとき】
- 右手で柄杓を取り、水をくんで左手を清める
- 左手に柄杓を持ち替えて水をくみ、右手を清める
- 再び右手に柄杓を持ち、左手で水を受けて口をすすぐ
- 再度左手を清める
- 柄杓を縦に持ち、柄を洗い清めて元に戻す
神社独自の作法がある場合は、参拝先の作法を優先します。また、柄杓がない場合 は、流水に直接両手を出して洗い清めてから、両手で水を受けて口をすすぎ、再度両手を清めましょう。
参拝の作法は「二礼二拍手一礼」が基本
神社での参拝は、「二礼二拍手一礼」が一般的です。以下に紹介する基本の作法を確認しておきましょう。
【神社参拝の作法 】
- 神前に進んで姿勢を正す
- 2回深くお辞儀(拝:はい)をする
- 胸の高さで両手を合わせ、右指先を下に少しずらす
- 2回拍手を打つ
- ずらした指先を元に戻す
- 最後に深いお辞儀(拝:はい)をする
お辞儀は、背中を平らにして、腰を90度に折るのが基本です。手を打つ際は、肩幅程度に両手を開きましょう。神社によって作法が異なる場合もあるため、事前に参拝する神社の作法を確認しておくと安心です。
(参考:『神社での参拝マナー』)
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七五三で神社にお参り|初穂料を準備するときに知っておきたいこと
神社でご祈祷を受ける際は、初穂料を準備しておきましょう。ここでは、初穂料の金額の目安や、丁寧な渡し方について解説します。お参り当日に慌てることがないように、基本的な情報を押さえておくと安心です。きょうだいで一緒にご祈祷を受ける場合の初穂料についてもまとめました。
ご祈祷を受ける人数分を用意する
初穂料の金額は、神社によって定められている場合と定められていない場合があります。地域によっても異なりますが、一般的な目安は5,000円~1万円程度です。
きょうだいで一緒にご祈祷を受ける場合は、人数分の初穂料を用意します。神社によっては、ご祈祷を受ける人数によってひとり分の金額が変動する場合もある ため、事前に確認しておきましょう。
のし袋や白封筒に入れるのが丁寧な渡し方
初穂料は、のし袋や白封筒に入れるのが丁寧な渡し方といえます。表書きは「初穂料」または「御初穂料」としましょう。
表面の下段にはお子さまの姓名を記入します。中袋がある場合は、表面の中央に金額を漢数字で記入し、裏面の左下にお子さまの姓名と住所を書くのが一般的です。お札はきれいな状態のものを用意し、肖像が上にくるようにそろえて入れましょう。
なお、神社によってはのし袋に入れずにそのまま納める場合もあります。事前に公式サイトなどで渡し方を確認しておくとスムーズです。
ふくさに包むとより丁寧な印象に
初穂料は、ふくさに包んでバッグの中に入れておき、ご祈祷の前に渡すのがより丁寧な渡し方です。ふくさに包むことで、のし袋がバッグの中で折れたりしわになったりするのも防げます。
初穂料を渡すタイミングは、神社によってさまざまです。受け付けの際に申込用紙と一緒に納めたり、ご祈祷前に納めたりするケースがあるため、事前に調べておきましょう。
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七五三で神社にお参り|祖父母が同行するときのポイント
七五三のお祝いに祖父母も招きたいと考えるお父さんお母さんもいるでしょう。お参りに祖父母を招く場合には、事前に確認しておきたい点がいくつかあります。トラブルを防ぎ、皆で気持ちよくお参りができるように、これから紹介する2つのポイントを押さえておきましょう。
余裕をもってスケジュールを確認する
祖父母もお参りに同行する場合は、スケジュール調整が必要です。できるだけ早い段階で都合を確認し、参拝日を決めておきましょう。
スケジュール調整の際に、地域の風習や祖父母の考えなども聞いておくのがおすすめです。参拝先選びや、当日のスケジュールを立てる参考になります。当日の流れも、決まり次第、事前に共有しておくと安心です。
事前に服装の打ち合わせをしておく
七五三を迎えるお子さまの服装を祖父母にも報告して、当日の服装の打ち合わせをしておきましょう。七五三はお子さまの成長をお祝いする行事のため、参加者は主役のお子さまよりも格下の衣装を選ぶのがマナーです。
お子さまが和装の場合には祖父母も和装で問題ありませんが、お子さまが洋装の場合には、祖父母にも洋装で参加してもらうように伝えておきましょう。
七五三は家族写真を撮影するよい機会です。写真撮影の際に統一感が出るよう、参加者の服のテイストを合わせておくのもおすすめです。
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まとめ
七五三の参拝先は、神社でもお寺でも構いません。アクセスのよさや、お父さんお母さんの考えに合わせて、参拝先を選びましょう。お参り前に、地域の風習や参拝の作法なども確認しておくと安心です。
七五三を迎えた喜びは、ぜひ写真でも残しておきましょう。スタジオマリオは、豊富な撮影衣装とバラエティー豊かな商品、そして確かな技術が自慢のフォトスタジオです。七五三の写真撮影は通年受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
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