【七五三の日本髪】失敗しないアレンジのポイントと人気のスタイルを紹介
更新日:2022年1月21日
こどもの成長をお祝いする大切な行事である七五三は、お子さまが華やかな衣装やヘアメイクで着飾り、写真撮影をする貴重な機会でもあります。七五三にはお子さまを着物や日本髪で美しく整えてあげたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日本髪と新日本髪の違い、日本髪風アレンジのポイントなどについてご紹介します。日本髪の基本からおすすめのアレンジスタイルまで理解できる内容のため、七五三でお子さまの日本髪を検討している方はぜひ参考になさってください。
目次
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日本髪ってどんな髪型?日本髪と新日本髪の違いとは?
日本の伝統的な手法で結い上げる髪型を「日本髪」といいますが、今日では伝統的な日本髪をみかける機会は多くありません。現在、お祝い事などでみられる日本髪は「新日本髪」といわれるものが主流です。ここでは、日本髪と新日本髪の違いを解説します。
「日本髪」は日本の伝統的な手法で結いあげる髪型
日本髪とは、江戸時代初期から明治時代まで多くの女性に愛されていた髪型のことです。日本髪は専門技術を持つ「髪結い師」が伝統の方法で結い上げます。「鬢付け油(びんつけあぶら)」という専用の油をなで付けて結い上げる日本髪は簡単にはほどけず、当時の女性は数週間ほどかずにそのまま過ごすのが一般的でした。
日本髪は、前髪、鬢 (びん)、髱 (たぼ)、髷 (まげ)という4つの部分で構成されるのが特徴です。日本髪には多くの種類があり、結婚式などでみられる「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」をはじめ「勝山(かつやま)」「丸髷(まるまげ)」など、その数は280種を超えます。七五三でみられるスタイルとしては「桃割れ(ももわれ)」が一般的です。
現在でも京都の舞妓さんなどは本格的な日本髪を結っていますが、髪結い師の数は減少しており、伝統的な手法による日本髪を見る機会は少なくなっています。
現代は「日本髪」をアレンジした「新日本髪」が主流
伝統的な日本髪を結うのは難しく、七五三などのお祝いで取り入れるのは容易ではありません。そのため、現在では髪結い師ではなく美容師がワックスやスプレーなどを用いて日本髪風のスタイルに仕上げるのが一般的です。このようなスタイルを新日本髪といいます。
新日本髪は、「桃割れ」のような日本髪のスタイルを再現しながらも、「鬢付け油」を使用しないため軽やかな仕上がりになるのが特徴です。また、シャンプーで簡単に落とせる、アレンジを加えられるといったメリットもあります。
現在では、日本髪の雰囲気を出しながらも現代的な要素を取り入れた日本髪風アレンジも人気です。日本髪風アレンジは着物だけでなく洋装にも合う仕上がりにできるなど、さらに多彩なスタイリングが楽しめます。
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新日本髪に必要な髪の長さはどれくらい?
七五三で新日本髪を結いたいと考えている方の中には、どのくらいの髪の長さが必要か知りたいという方もいるのではないでしょうか。地毛で「桃割れ」のような新日本髪を結うには、ある程度髪を伸ばしておくことが必要です。ここでは、新日本髪に必要な髪の長さを解説します。
胸くらいまでのロングヘアが理想的
地毛で新日本髪を結う場合には、だいたい肩下10cm、胸の辺りまでの長さが目安となります。長すぎてもまとめるのが難しくなるため、目安となる長さより長い場合はカットしておくとよいかもしれません。長さが足りない場合にはウィッグを付ける方法もあるので、ヘアセットをお願いする美容室に相談するとよいでしょう。
前髪を上げておでこを出すか、前髪を下ろすかは自由にアレンジ可能です。前髪を上げておでこを出すためには、あらかじめ前髪を鼻下くらいの長さに伸ばしておく必要があります。
新日本髪は7歳がチャンス
女の子の七五三は3歳と7歳でお祝いするのが一般的ですが、新日本髪は7歳のころが挑戦しやすいでしょう。3歳のお子さまは、髪の長さや量が十分でないことが多くあります。また、スタイルにもよりますが、新日本髪をセットするには時間がかかることもあり、3歳のお子さまはじっとしているのが難しいかもしれません。
7歳の女の子は髪が伸び、毛量も増してくるため、3歳の時よりもさまざまなアレンジがしやすくなります。着物や髪型へのこだわりも増してくるため、凝ったヘアメイクに積極的に挑戦したいという子も増えてくるでしょう。
七五三の日本髪風アレンジ|スタイリングのポイント
近年の七五三では、日本髪風の要素がありながらも現代の要素を取り入れた日本髪風アレンジが人気となっています。日本髪風アレンジは古典的な雰囲気からポップな雰囲気まで、好みに応じて幅広いスタイリングが可能です。ここでは、七五三の日本髪風アレンジを美しくまとめるために意識したいポイントを解説します。
着物の色柄と雰囲気の合う髪型にする
髪型を決める際には、着物の色柄や雰囲気と合わせたスタイリングにすることが大切です。美容師やヘアメイクの方に着物を見せながら、ヘアアレンジについて相談するのもよいでしょう。
一言で日本髪風アレンジといっても、古典的な雰囲気のものからモダンな雰囲気のものまで幅広いスタイリングがあります。着物の柄が古典柄なのか現代柄なのか、赤などの王道の色なのか現代風のパステルカラーなのかといった点を踏まえ、全体の統一感を意識して髪型を決めるのがおすすめです。
前髪によってイメージは大きく変わる
日本髪風アレンジは、前髪によって大きく雰囲気が変わります。古典的な日本髪のような雰囲気を目指す場合、前髪を上げておでこを出すのが定番です。普段よりも大人びた、凛とした印象に仕上げられるでしょう。ただし、前髪を上げるためには一定の長さが必要です。
前髪を下ろすスタイルは、よりモダンな印象になります。一直線に切りそろえた「ぱっつん前髪」は、目力が強調されるとともにあどけないかわいらしさが引き立つでしょう。前髪を斜めに流すスタイルも人気です。やや大人びた洗練された雰囲気に仕上がり、現代柄の着物ともよく合います。
華やかな髪飾りも大切なアイテム
日本髪風アレンジを魅力的に仕上げるために、華やかな髪飾りは欠かせないアイテムです。髪飾りにはさまざまな種類や付け方があり、髪飾りをどうするかで全体の印象が左右されるといっても過言ではありません。
日本髪風アレンジに使用する髪飾りは、専門店や通販などで購入やレンタルができます。高級なかんざしからリーズナブルな髪飾りまで幅広い価格帯のものがあり、これらを複数組み合わせて使用するのも一案です。
また、端切れなどを利用して手作りする方法もあります。お子さまの好みを大切にしながら、着物姿の美しさをさらに引き立たせる髪飾りを選びましょう。
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七五三の日本髪風アレンジ|髪飾り選びのポイント
伝統的な日本髪では使用する髪飾りや付け方に決まりがありますが、現在の日本髪風アレンジでは自由にさまざまな髪飾りを使用できます。着物との相性を考えながら、美しく調和するものを選ぶとよいでしょう。ここでは、日本髪で使用する髪飾りと、日本髪風アレンジをする際の髪飾り選びのポイントについて解説します。
日本髪で使う代表的な髪飾り
伝統的な日本髪で使用する主な髪飾りとしては、前髪を留める「前櫛(まえぐし)」や前髪に結ぶ「ちんころ」、左側の鬢に付ける「ビラかんざし」、右側の鬢に付ける「ぶら下がりかんざし」、髷の下に付ける「かのこ」などが挙げられます。本格的な日本髪ではこれら全てを付けることもありますが、この中のいくつかを使用することも可能です。
日本髪風アレンジの場合は、伝統的な日本髪と比べてスタイリングの自由度が高いため、さまざまな髪飾りを使用できます。つまみ細工や造花のほか、モダンな印象に仕上がる洋風の髪飾りや生花も人気です。
髪飾り選びのポイント
日本髪風アレンジの場合、髪飾りの選び方や付け方にルールはありませんが、ポイントを押さえておくことで失敗のない髪飾り選びができるでしょう。
髪飾りを選ぶ際に意識したいことのひとつは、着物の色柄に合わせることです。例えば、着物や帯のベースとなる色と同系色の髪飾りを選べば統一感のある印象に、反対色の髪飾りを選べば華やかでメリハリのある印象になります。また、古典柄か現代柄かといった柄の雰囲気に合わせて髪飾りを選ぶのもよいでしょう。
髪飾り選びでは、お子さまの好みを尊重することも大切です。お子さま自身が気に入ったスタイリングであれば、晴れの日をより特別な一日に感じてもらえます。日本髪風アレンジで使用できる髪飾りは伝統を感じる和風のものから洋風のものまで多種多様なため、お子さまの好みのものを一緒に選んであげるとよいでしょう。
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七五三におすすめ!上品&かわいい髪型カタログ|日本髪風アレンジも
高めの位置でまとめたアップヘアは、すっきりとして上品な印象です。下ろした前髪は自然な丸みを付けてかわいらしく仕上げています。前髪を下ろすスタイルは目元の印象を強める効果もあり、前髪の長さがないお子さまでも作れる髪型です。髪飾りは、着物のベースカラーに合わせた赤の飾りを取り入れています。
高い位置でお団子を作り、前髪を斜めに流したお姉さん風のスタイルは、大人っぽく清楚な雰囲気です。古典柄の着物に限らず、さまざまな着物に合わせやすいアレンジといえるでしょう。着物や小物の差し色で使われている赤を使った髪飾りがアクセントになっています。
大胆な椿柄が印象的なモダンな着物に、現代風のヘアアレンジを合わせています。高めにまとめた髪の毛先はふんわりと無造作に仕上げており、かわいらしくおしゃれな印象です。インパクトのある着物の柄に負けない大きめの花の髪飾りに、差し色のターコイズブルーが効いています。
左右にふわふわのお団子を作るスタイルはこどもらしい愛らしさが引き立ち、特に3歳の女の子に人気の高いスタイルです。髪が短めのお子さまやボリュームの少ないお子さまでも取り入れやすく、ウィッグで補うこともできます。お団子の位置を左右でアシンメトリーにしたり、前髪のスタイリングを変えたりといったアレンジも可能です。
まとめ
七五三で着物を着る場合、髪型は伝統的な日本髪から生まれた新日本髪や日本髪風アレンジが主流となっています。日本髪風アレンジはさまざまなイメージのスタイリングが可能なため、髪飾りにもこだわりながら、お子さまの好みや着物との相性を考えてセットするとよいでしょう。
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