七五三に訪問着を着るとき|選び方のポイント&七五三の服装マナーまとめ
更新日:2021年09月01日
訪問着は華やかさと品があり、七五三のお祝いに適した服装です。お子さまの七五三に訪問着を着たいと考えているお母さんもいるのではないでしょうか。そこで今回は訪問着の特徴や見分け方といった知識を詳しくご紹介します。
お参りや記念写真を撮る前に、七五三にふさわしい服装や訪問着の選び方について理解を深めておきましょう。特に女性は選べる服装の幅が広く、髪型やメイクなどおしゃれに気を遣うポイントもたくさんあります。訪問着に適した髪型についても、ポイントをわかりやすくまとめました。
目次
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七五三のお参り&記念撮影|服装選びのポイント~お母さん
七五三はこどもの成長に感謝しお祝いする日です。一生の思い出に残る大切な日だからこそ、マナーに沿った服装で参加したいと考えているお母さんは多いでしょう。ここではまず、お母さんが七五三の服装を選ぶ際のポイントを紹介します。
和装
七五三は日本の伝統行事です。お子さまに着物を着せてあげたいと考えるお父さん、お母さんも多いでしょう。お子さまが和装の場合、お母さんの服装に和装の選択肢が加わります。
お母さんが和装する場合、訪問着や付け下げ、色無地が選ばれている傾向です。それぞれの着物の主な特徴を以下にまとめました。
種類 | 特徴 |
---|---|
訪問着 |
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付け下げ |
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色無地 |
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洋装
動きやすさを重視する方や小さいきょうだいがいる場合など、洋装を選ぶ方もいます。着脱しやすく、着付けの時間もかからないのが洋装のメリットです。洋装の場合におすすめの服装を以下にまとめました。
おすすめの服装 | 概要 |
---|---|
フォーマルワンピース |
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スーツ |
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気を付けたい七五三の服装マナー~同行者
お父さんやお母さん、きょうだい、祖父母といった七五三に同行する家族の方も、「おそろいにしたい」「おしゃれにしたい」と、ついつい服装選びに気合が入ってしまうこともあるでしょう。
しかし、七五三は節目を迎えるお子さまが主役の行事です。同行者の服装はマナーに気を付けて選びましょう。ここでは、同行する家族が服装を選ぶ際の注意点を解説します。
こどもを主役に
七五三に同行する家族の服装は、主役のお子さまをそっと引き立てられるようなものが望ましいでしょう。和装でも洋装でも、色や柄は控えめにします。また、主役のお子さまの服装よりも格が上にならないように注意が必要です。
お子さまが和装の際は、和装か洋装を選択できます。お子さまが洋装の場合は、洋装で統一しましょう。七五三を迎えるお子さまの服装を先に決め、同行者はそれに合わせるようにすると、決めやすくなります。
洋装は露出を控えて
洋装の場合、露出を控えるのがマナーです。特にお母さんの服装として、胸元の開いた服やノースリーブの服は、七五三の場にふさわしくありません。半袖や七分袖以上の長さがある服を選ぶか、ジャケットを羽織りましょう。
スカートは膝丈程度の長さがあるものを選び、ストッキングを着用します。素足での参拝はマナー違反です。時期によってはお参りの日が暑いこともありますが、サンダルや短パンといった素肌を出す服装は避けましょう。
洋装はフォーマルを意識する
主役のお子さまよりも格が高くならないように気を付ける必要がありますが、「カジュアルでよい」というわけではありません。例えばTシャツにジーンズといった服装は避け、家族もフォーマルを意識した服を着用しましょう。
きょうだいが同行する場合、女の子はワンピースやブラウス+スカート、男の子はシャツ+暗めのズボンなどが候補です。
訪問着は七五三にふさわしい服装~特徴を詳しくチェック
訪問着は日本の伝統的な礼服であり、華やかさもあることから、七五三の日に着る服として多くの方から選ばれています。七五三に訪問着を着ようと考えている場合は、まず訪問着に関する基礎知識を確認しておきましょう。ここでは、訪問着の特徴や準備方法を解説します。
訪問着の特徴
訪問着は、「準礼装」にあたる格式ある着物です。お祝いの日やお茶席など、幅広いシーンに対応できます。模様が胸元から袖にかけてつながったように入っているのが特徴です。色や柄のバラエティーが豊かで、豪華な印象があります。
訪問着は大正時代に誕生し、昭和初期頃までは家紋を入れた訪問着が主流でした。現在では家紋を入れないことも多く、七五三に着る訪問着も紋なしのもので問題ありません。付け下げや色留袖との違い
色留袖は、訪問着と同じく準礼装として着用できる着物です。ただし、五つ紋が入っている場合はひとつ格が上がり、正礼装になります。訪問着との大きな違いは柄の入り方です。色留袖の場合、上半身には柄がほとんどなく、袖部分に柄が入ります。
付け下げは、訪問着を模して作られた着物であるため、格がひとつ下がり略礼装です。昭和初期に、訪問着の華やかな印象を抑えるために作られました。訪問着は縫い目をまたぐように柄が全てつながっていますが、付け下げは柄がひとつにつながることはなく、模様が少なめであることが特徴です。
購入?レンタル?訪問着を着る場合の準備方法
訪問着を用意する方法は主に2つあります。状況や価値観に合わせて、適した方法を選びましょう。
・購入する
インターネットの通信販売でも購入できますが、自分に合った色柄・サイズのものを選びたいときは、呉服店などで仕立てる方法もあります。訪問着は入学式や結婚式など着用できるシーンも多いため、今後の予定によって購入するか決めるのも一案です。
・レンタルする
必要なときだけ着用でき、値段を抑えられるのがレンタルのメリットです。呉服店のレンタルサービス、インターネットなどを通じて利用できます。
七五三に着る訪問着の選び方~4つの基準とポイント
七五三に訪問着を着用したいと考えている方は、訪問着の選び方も確認しておきましょう。訪問着の色や柄のバリエーションは豊富です。「どれを着よう」「選べない」と悩んでしまう方ときは、お子さまの着物や家族の服装とのバランスを見ると選びやすくなります。ここでは、選び方として4の基準とポイントをまとめました。
【基準1】こどもの着物と反対色を選ぶ
お子さまが着る着物と反対色を選ぶと、お子さまの着物を引き立てられるでしょう。基本的に、七五三で着るお母さんの着物は、色の主張が激しくない淡い色が望ましいとされています。
例えば、お子さまが赤い色 の着物を着る場合、反対色は青や緑系の色です。ただし、七五三はお祝い事であるため、暗い印象にならないように気を付けましょう。パステルカラーの着物は、色が薄めで、かつ明るく華やかな印象になります。
【基準2】こどもの着物と柄を合わせる
お子さまの着物に入っている柄と同じ柄を選ぶことも、訪問着の選び方のひとつです。統一感があり、おそろいのような感覚を楽しめるでしょう。例えば、「松竹梅」や、蘭・竹・菊・梅を合わせた「四君子」などは、縁起がよいとされ着物の柄として人気があります。他にも、桜や蝶などの柄もおそろいにしやすいでしょう。
中には柄を合わせるのが難しいケースがあるかもしれません。その場合は、着物と柄の配色を似せるのがおすすめです。例えばお子さまの羽織が黒地に水色や金色の柄をあしらっている場合、お母さんは薄い水色の着物に黒や金色の柄が入ったものを選ぶと、おそろいのような雰囲気になるしょう。
【基準3】こどもの着物と同系色でまとめる
統一感を出す方法のひとつとして、同色系の訪問着を選ぶ方法もあります。ただし、「こどもの着物と同じ色は避けるのが無難」という見方もあるため、迷う際は詳しい方に尋ねるのもよいでしょう。
全く同じ色にするのではなく、お子さまの着物より少し控えめな色を選ぶと、お子さまの着物が引き立ちます。例えば、お子さまがピンクの着物にする場合は薄ピンクやベージュを、青の着物であれば水色や薄緑色が候補になるでしょう。
【基準4】季節や参拝先の雰囲気を意識する
七五三の時期である11月頃は、紅葉シーズンです。秋を意識した色や柄、神社やお寺など参拝先の雰囲気を意識するのも選択基準のひとつとなります。
朱色や暗めのオレンジなどの着物は、実りの秋にふさわしい、温かさと落ち着いた印象を演出できるでしょう。秋を表す柄には、紅葉や桔梗(ききょう)などがあります。
【ポイント】家族のトータルバランスを考える
お父さんやきょうだいなど、一緒に七五三をお祝いする家族の服装に合わせて着物を選ぶと、全体のバランスが整います。家族全員で服の色味をそろえたり、主役のお子さまだけが目立つように控えめな色で統一したりと、家族全体のコーディネートを考えましょう。
また、お父さんとお母さんが一緒の場合、服装の格を合わせる必要があります。お母さんが訪問着を着るのであれば、お父さんはブラックスーツやダークスーツ、和装を選ぶのがマナーです。
七五三で訪問着を着るとき~適した髪型とメイク
七五三に訪問着を着る際は、髪型やメイクもきれいに仕上げたいと考えている方も多いでしょう。訪問着に合う髪型やメイクのポイントは、上品なスタイルを意識することです。ここでは、七五三にふさわしい髪型と、メイクのマナーについて詳しく紹介します。
ロング・ミディアムヘアの場合
ロングやミディアムなど髪が長めな場合は、首元がきれいに見えるアップスタイルがおすすめです。高い位置でまとめると派手な印象になるため、低い位置でまとめる髪型に人気があります。
「シニヨン」や「夜会巻き」は、上品な中にも華やかさがあり、七五三の場にふさわしいでしょう。
ショートヘア・ボブヘアの場合
髪が短い方は、毛先をゆるく巻いたり、襟足だけまとめたりといったスタイルがおすすめです。髪が短い場合はアレンジが限られるものの、ヘアアクセサリーを活用することで、おしゃれで上品な雰囲気を演出できます。
派手な印象がある大ぶりのものは避け、小さく控えめなものを選びましょう。例えばパールやシンプルな花をあしらったデザインなどがおすすめです。
メイクはナチュラルに
七五三では、ナチュラルメイクを心掛けましょう。化粧品を薄付きにするという意味ではなく、肌の美しさを引き出すメイクを意味します。着物を着る場合、あまりにも薄いメイクではぼんやりした印象になるため、メリハリは大切です。
特に、ベースメイクはしっかりと施すことで上品に仕上がります。素肌よりも少し明るめの色を選ぶと、華やかな印象になるでしょう。ポイントメイクには、着物のイメージに合わせたカラーを取り入れるのもすてきです。
まとめ
七五三の日に着る服装に悩んでいる方は、お子さまの服装に合わせて選ぶことが大切です。主役のお子さまを引き立てる服装を心掛けましょう。お子さまが和装の場合は、訪問着も選択肢のひとつです。お子さまの着物の雰囲気や家族とのバランスを考えながら、色や柄を決めましょう。
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七五三はいつ頃するの?七五三のお参り・写真撮影に適した年齢と時期について
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